リングワックスのつくり方【ロストワックス】
その後、みなさまはどのようにお過ごしでらっしゃいますでしょうか。
大阪は連日感染者数も0の日が増えて、お店の周辺にも人通りが少しずつ戻っているように思います。
最近の大阪は夏日の日が続き暑い暑いとうなされる毎日。
昨日見た天気予報では木曜日からは怒涛の雨マーク。
いよいよ関西も梅雨入りかぁ、、、なんて思っていると気がげんなりしますが夏に向けて何か楽しいことでも想像しながら過ごしましょう。
前回彫金ブログを久しぶりに書いてから早1ヶ月。
月一ペースでブログを書く、というのは自分の中ではなかなかなペースではないかと思っています。
前回のブログではここまで、ベースワックスに中心線を引いたところで終わりました。
細かいところは割愛しますが、今回はここを目指します。(出来上がり)
まずは横から見たとき(指側)の指輪のアウトラインを描きます。
通称カニコンパス(けがきコンパス)で内円から均一の線を引きますが、
画像のように均一の厚みでない指輪の場合「指輪の最大厚」を目安にけがきます。
これは指輪に限らず削り出しで彫っていく場合は必ず最大値を頭に入れておかないと、削りながらついついここの厚み足りないや、、、ってなるからです。
逆に慣れてきたら分厚いワックス削り出すのもしんどいんで、ワックスペンで後から盛ってあげても良いです。
補足ですが、このカニコンパス。パカパカ開かない方を軸にして引いてあげるのですが、
常に軸になる方は頭を少し丸めといてあげると指輪の内側に傷が入りにくいです。
けがいた線の外側を糸のこでザクザク、、、
安定のガタ×2。この糸のこの時に上からしか目線が行かないので、線の外側を切っているつもりが反対側は線の内側に入ってしまっている、といったイージーミスがありますので注意。
これくらいの状態からそろそろスリ板でワックスに傷が付いて欲しくない感じなので
スリ板に布なんかを被せてあげても良いです。いつも使い古しのシルバークロスなんかを巻いてます。
ここからアウトラインの線まで一旦平打ち状にヤスリで削っていくのですが、最初に線の縁を斜めに落としてあげましょう。
そうする事でどこまでヤスリをかければ良いかの目安がわかりやすいです。
が、これはやってもやらなくてもどっちでも良いです。自分は斜めに落とす派です。
いきなり暗い写真になってしまいましたが平打ちに削れた図。中目&鬼目のけずるくんとバンドヤスリで。
平打ちに削った表面に、最初に書いたガイドの中心線を伸ばして表面にも中心線を書きます。
このガイドラインはトップがハッキリと決まっているデザインや、対称的なデザインの場合に書きます。
(書いてから気づいたのですが今回のデザインの場合は特にいらなかったです)
こんな感じでいいの?と思うくらいザックリな下書き。
細かい場合や決まったデザインの場合なんかは製図からトレーシングペーパーで転写する場合もあります。
こっからはもうね、リューター&ヤスリのコンビでザクザクっと、、、
感覚で彫っていけるのがぼんやりしたデザインの醍醐味ですね、楽しいです。
ちょっとずつ、、、
形が、、、
出来上がってきました。
ワックスは本当に人によって使う道具が色々なんですが、自分はヤスリ大好きなんで今回のデザインはほぼヤスリとリューターで製作しました。
そんなにたいそうなモノはないですが、ワックスに使ってる道具うなんかもまた機会があったら紹介します。
最後に紙やすり#1000などなどを使って完成。
今回のリングはベースの平打ちまで出来ちゃえば感覚勝負のところが大きいので比較的クオリティの差が出にくいデザインだと思います。
平たく言えば意外とつくれる系です。その分デザインのバランスやセンスに差が出やすい感じなので、ちょっとした事で全然良くなかったりかっこ悪くなったり、、、シンプルなデザインにありがちなヤツです。
また違う形の指輪や彫金について、時間あるときに書きたいなと思います。
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