ロウ付とは?【Lifestyle】

今日の京町堀はあいにくの雨です。

 

アトリエの窓横の電線はいつも近所の雀たちの憩いの場になっているのですが、

今日も雨の中にぎわっていました。

 

「そんなに濡れているのに中でくつろいだらどうですか?」

 

とも思ったのですが、お互いの垣根を超えてはならない。とよくわからない自然の摂理に感情がかられて

そっとしておく事にしておきました。

 

こんにちは。Lifestyle Design Lab/ライフスタイルデザインラボの吉田です。

 

リハビリテーションブログを再開するにあたって

 

「彫金イロハニホヘト」

 

というカテゴリーをつくりました。

 

少なからず彫金にも学校や教室、ハウツー本などありますが、

これから彫金を始める人たちに今までの経験も踏まえて、簡単に彫金についてのイロハを紹介していければと思います。

 

はじめましてはお題にもありますように

「ロウ付」

という作業を簡単に紹介したいと思います。

 

ロウ付けとは簡単になじみのある言葉を使うと溶接に似ています。

シルバーとシルバーや真鍮と真鍮。ゴールドとゴールドなど。

金属同士の接合をするための作業を意味します。

 

 

このようなコンプレッサーを使ったガスバーナーを使います。場面によって大きい炎を使う時、石モノの指輪のサイズ直しに使う酸素バーナーなどを使う時もあります。

最近の家にはガス管というのが設置している事の方が珍しいので、プロパンを使ったり、ロウ付には簡易のバーナーを使っても大丈夫です。

※簡易のバーナーはナンリさん(大阪の彫金道具屋さん)やネットなんかでも売ってます。

自身のアトリエにはガス管が引いてありますので+コンプレッサーつないだら火力の調節が出来ます(ビルが古いビルなもので)

 

↑ロウ付ターゲット。今回は真鍮と真鍮のロウ付

 

接合したい部分にこの白色のベタベタでどろどろする気持ち悪い(匂いはない)フラックスを塗ります。

フラックスはバーナーによる酸化防止と酸化除去の役割をしてくれて、ロウのながれをよくしてくれます。

 

フラックスが塗れたら次は銀ロウを接合部に置きます。

銀ロウとは銀に銅や亜鉛を混ぜたもので、一般的に使われる950や925といったシルバーより融点が低く

温度を上げる事で接合部に溶け入ってくれます。

 

※銀ロウにも色々種類があり、融点が高いものから

2分・3分・5分・7分・9分・早ロウ

などの種類があります。通常は3・5・7があれば十分。

ゴールド用の金ロウ。プラチナ用のプラチナロウなどもあります。

今回はその辺に転がってた2分ロウを使いました。

 

フラックスを塗ってバーナーで軽く温めてるトコ

接合部に銀ロウを置いて

完了。

 

というかロウ付をしながらカメラ撮影するってゆーのは無理な話しでした。

天津飯ばりにもう2本手が欲しいです。

 

ロウ付完了後は希硫酸に入れて酸洗いをしてあげます。

フラックスは炎を入れると硝子質になったりしてしまうので、希硫酸でフラックスを洗い流してあげます。

状態にもよりますが10分もいれてあげたら良いでしょう◎

 

 

彫金を始める上で絶対に避けて通れないのがこのロウ付です。

慣れればバーナーの熱でロウを誘導して上げる事も出来ます。

家での作業では換気とぼやにご注意を。

以上。

 


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